「ガイアの夜明け」で、レオパレス21の違法建築が発覚。
私も何度かレオパレスを利用していたので、住んでいた頃に火災が発生しなくてよかったと思いました。
該当するアパートですが、「ゴールドネイルシリーズ」という見た目がかわいいマンションです。
レオパレス21の特徴
1995年:30年一括借上げシステム開始
1999年:家具家電付き「マンスリーレオパレス」スタート
このように、レオパレス21は業界初のサービスを次々に展開してきました。
1994~1995年発売されたGN物件(木造アパート)で業績がV字回復しています。
※GN物件:「ゴールドネイル」シリーズ
木造のアパートは、鉄骨・鉄筋コンクリートの材料よりも安価で建てられるので、次々に建てられていきます。
レオパレスの違反建築とは?
屋根裏にあるはずの界壁が設置されてない物件が見つかったのです。
界壁とは、防火壁の役割を果たしており、火災の延焼防止や遮断目的のため、建築基準法で設置が義務化されています。
この界壁がないと、1つの部屋で火災が発生したら、建物全体へ広がる可能性が高くなります。
もちろん、設計図には界壁が描かれていますが、確認すると設置されてないとのことでした。
建築基準法30条・施行令114条にも、「共同住宅の界壁は天井裏に達していないといけない」とあります。
火の周りが早くなるだけでなく、遮音構造にもなっていないので、隣の部屋の音も突き抜けるそうです。
建物の補修費用はいくら?
ガイアの夜明けの番組の中では、実際に「ニューゴールドネイル」シリーズと呼ばれる物件の検査を実施していました。
その結果、本来2枚づつになっているベニヤが1枚しかなく、片面張りの状態でした。
奥には隙間もあって、空気の道ができていました。
この場合の補修費用は、なんと!天井だけで1,000万円、アパート全体で4,000万円かかるとのこと。
さすがにオーナーさんも、「払えない」と言っていました。
しかも!、建築基準法違反の物件なので、居住者の安全を考慮して・転居させる必要もあり、その場合は別で数100万円かかるそうです。
ガイア砲を受けたレオパレス21の対応
建築基準法違反の物件に関しては、補修工事をすると発表しています。
現在のところ、
ゴールドネイルシリーズの界壁なし⇒168件
他のシリーズで違反の疑い⇒38件
見つかっているようです。
しかも、レオパレスのアパート累計総数37,853棟についても順次調査予定とのこと。
オーナー・入居者ともに被害を受ける
レオパレスが補修工事をするにしても、その間入居者が不在なので、オーナーにはメインの賃料が入ってきません。
せっかく決まった入居者も、今回の事件を受けて、キャンセルが発生しているようです。
入居者の方も、安全のために転居を促されます。
⇒4つの地域でレオパレスに住んでみた感想・評判[入居期間1ヵ月以上]
かぼちゃの馬車の特集も
レオパレスの前に、女性専用のシェアハウス(かぼちゃの馬車)を運営している株式会社スマートデイズが紹介されました。
30年保証を謳い、物件の一括借り上げを行っていましたが、2018年1月に家賃の支払いを停止。
実際の入居率は4割ほどで、経営破綻しました。
かぼちゃの馬車のオーナーは激怒
多額のローンを組んで物件を購入したものの、家賃停止となったので、自己破綻へ追い込まれている様です。
実際のところ、頭金100万ほどでも1億円借りれたようで、被害者は700名にのぼっています。
融資が通った理由ですが、販売代理店が通帳を改ざんして、スルガ銀行の融資を通していたそうです。
まとめ
レオパレスに関しては、レオパレスの建築士が処分されるようです。
今後の調査で、違法建築の物件が続々見つかる可能性もあります。
やはり、〇年保証と謳っている話にはのらない方がよさそうです。