生涯支出の総額は?人生で一体いくら使うのでしょうか?
前回は生涯収入と一生で使えるお金はいくら?というページで、一生のうちでいくら稼げるのか考えてみました。
今回は生涯支出について紹介します。
ざっくり、1、2億円以上だと想定できますが、生涯支出の総額は人生で一体いくらになるのでしょうか?
お金に対するイメージの変化
しかし!バブルがはじけ・日本が不景気になったことで、貧乏の人を特集した番組(銭形金太郎・幸せ!ボンビーガール等)が人気に。
黄金伝説で1ヶ月1万円生活というお金をかけずに暮らす企画も人気です。
このようなマスメディアの影響で、お金の話をすることは、そんなに悪くない風潮に変わってきました。
なぜなら、番組で登場している貧乏さんは、明るく楽しく?生活しているからです。
日々の生活で使うお金
たとえばとある休日、「今日は外に出ず家の中で過ごそう!」と思い、現金をさわっていない人でも、朝起きて顔を洗い、着替えて新聞を読み、テレビを見ながら朝食を食べて、食後にコーヒー・・・
どれも目に見えてはいませんが、お金が動いています。
上記だけでも、水道代、新聞代、電気代、食費、ガスなどの費用が発生しています。
このように、ほんの朝のひと時を見ても、お金と関わって生活していることが分かります。
外に出たら、さらに様々なお金がかかってきます。
バスや電車に乗ったり、ランチを食べたり、ゲームセンターへ行ったり、ショッピングを楽しんだり、カラオケに行ったり、塾やスポーツジムに行ったり・・・
このように1日を振り返ってみると、見えるお金と見えないお金をどんどん使っていることが分かります。
生きていくうえで、何かしらのお金が毎日必要となっているわけです。
人の平均寿命について
生涯支出を見ていくうえで、平均寿命を確認することも必要です。
世界国別平均寿命ランキングでは、日本の男女平均は84歳。男性は80歳、女性の平均寿命は87歳となっています。
日本女性は世界で最長寿!男性は5位です。
男女別では、最も寿命が長い国は男性がサンマリノで82歳、女性が日本で87歳。 日本の男性は平均寿命80歳で、カナダなどとともに5位(同順位)。
最も平均寿命が短いのはシエラレオネで46歳。この統計はWHO加盟国194カ国を対象。
出典:世界人口、平均寿命ランキング - WHO、UNFPA - MEMORVA
この様に日本は長寿国になってきました。
長い時間をこれから自分らしく生きていくにはどのような時間を過ごせばよいのでしょうか?
一言で言えば、どのようなライフスタイルを送りたいのか?ということですね。
人生で起こる大きなライフイベントと言えば、恋愛、結婚、出産、旅行、マイホームの購入、育児、子供の進学等さまざまです。
どれも結構大きな支出額が見込まれます・・・
関連記事⇒人生100年時代を生き抜くための働き方!固定概念を打破すべし
ざっくりと!生涯支出はいくら?
ここで単純に一生の支出をざっくり計算してみると。
約2億7,375万円!
大学を卒業して・会社に入社した場合の22歳から年金暮らしを送る85歳までの生涯の支出を計算してみました。
・家族の生活費⇒年間:約500万円×38年=1億9,000万円(22~60歳)
・老後の生活費⇒年間:約335万円×25年=8,375万円(60~85歳)
・合計⇒約2億7,375万円 (物価上昇・金融資産の運用利率は加味せずあくまでも概算になります)
まずは通常どれくらいの生活費が必要なのかを調べるために、総務省統計局の調査をチェックすると、
「2人以上で勤労者がいる世帯」1世帯あたり1ヶ月の消費支出は、平均29万6,512円となっています。
平成26年(2014年)11月分の消費支出は,1世帯当たり280,271円で,前年同月比実質2.5%の減少となったようです。
出典:19A-Q02 世帯における1か月間の生活費 - 総務省統計局
【教育費用】
幼稚園から高等学校まで、すべて公立の場合は平均約500万円、すべて私立の場合はなんと平均約1,700万円も掛かります!
【住宅購入費用】
平成24年度上半期のマンション住宅融資利用者の購入金額は、 全国平均で3,733万円・首都圏平均で4,089万円です。
平成24年度上半期の 建売住宅融資利用者の購入金額は、全国平均で3,153万円・首都圏平均で3,365万円となっています。
【幼稚園~大学までの学費を合計すると?】
すべて公立(大学は国立)の場合は 約770万円、すべて私立の場合は約2,230万円もの学費が掛かります。
【老後の費用】
年金生活に突入するわけですが、年金だけでは生活できないので、貯金をきりくずしながら生活することが予想されます。
子供の教育費からは解放されたものの、老後の生活費は最低でも2,000万円以上は必要だと言われています。
⇒60歳からの老後の資金は平均いくら必要?定年後も働くべき?
気になる支出について
住宅を購入する場合
一戸建て・マンションを購入する場合は、30年・35年といった長期ローンを組むことになります。
仮に3,000万円の物件を購入した場合、金利で2倍近い金額を支払うことになります。
3,000万円であれば、総支払額は約5,000万円以上になります。
もちろん繰り上げ返済を利用すれば、総支払額を減らすことは可能です。
毎年固定資産税もかかってくるので、支払いに無理のない金額の物件を探すことが重要です。
生命保険・大学費用
加入する時期にもよりますが、生命保険の場合だと掛け捨てで100万円~300万円近くかかるケースもあります。
子供の大学費用を見ても、400万円~1,000万円以上かかってきます。
大学で子供が1人暮らしをするのであれば、さらに生活費も必要となってきます。
たばこ代
私は吸っていませんが、周りに吸っている人が多いので。ちなみにたばこ代というと、ちょくちょく値上げしているイメージがあります。
週に2箱購入した場合=400円×2×4=3,200円(1ヶ月)
3,200円(1ヶ月)×12=38,400円(1年間)
38,400円×50=1,920,000円(50年間)
ネットでよく毎日1箱購入する例がありましたが、そこまでヘビースモーカーはいないと思いますw
1週間に2箱であれば、そこまでの金額にはなりませんでした。
まとめ
生涯支出について見てきましたが、毎日生きてるだけで必ずお金が必要になることを改めて実感できます。
ですので、お金を稼ぐことは必須で、収入によっては節約を考えなくてはいけません。
最近のデータを見ると、正社員になれずに派遣やアルバイトで生活する人の割合が増えています。
しかも収入分を全額使ってしまう人が多いので、大きな出費があった場合は対応できない現状があります。
たとえ収入が少ない場合でも、月に1万円貯金することで、まとまったお金を作ることができます。
また、お金の話を積極的にできるような世の中になればと思っています。
余談ですが、今の職業の仕事内容と給料体系に不満を感じて、「給料が安くて・・・」と愚痴っている人も多いかもしれません。。
私も会社員時代は毎日愚痴っていましたw
しかし愚痴っても現状は変わらないので、スキルを身に着けて思い切って転職してみたり、少しずつ貯金を始めて投資や副業に資金をまわすのもおすすめです。