1本の電話から株の空売りで600万も大損した体験談を暴露します。
ITバブルで、ヤフーやソフトバンクの株がかなり上がった時期がありました。
その頃、「金持ち父さん貧乏父さん」という本に影響されて、
株や不動産に興味を持ち、イートレード証券(今ではSBI証券という名称)で株の口座を開いて取引を開始!
初めは順調に資産が増えましたが、
とある事件がきっかけで600万円も大損してしまいました(悲)
そこで、私が株で大損するまでの過程や一連の体験談を紹介していきます。
この記事の目次
SBI証券で株の口座開設をして取引開始!
SBI証券で株の口座を開設して、30万円ほど入金。
少し下がっては売り、少し上がっては買いという作業を繰り返していました。
このようなチビチビした取引だったため、大きな損失もなければ、大きな利益も出ませんでした。
それから3年後・・・
会社の少しのボーナスと貯金で100万円追加!借入して50万円追加!合計180万円で、本格的に取引を再開しました。
株の信用取引を利用することに
当時は信用取引を利用する条件が、「株の取引実績が1年以上あること」だったと思います。
取引自体あまりしていませんでしたが、3年の実績があったので、SBI証券で信用取引を申込みました。
当時は規制が緩かったので、すぐに信用取引ができる状態になりました。
信用取引とは?
簡単にいうと、自己資金の3倍ものお金を動かせるようになります。
当時は約180万円ある状態なので、180万円×3=540万円の取引ができる様になります。
※委託保証金が30%の取引の場合
100万円の売買取引(新規建て)を行うには、最低でも30万円の委託保証金が必要になります。
・一般信用取引:決済期間は任意、証券会社と顧客の間で決める取引
簡単に言うと、お金を借りて株を運用していることになります。
信用取引と言う名の借金ということです。
もちろん、予想通りに株価が動けば利益も大きくなりますが、その逆もあります。
空売りとは?
一般的に株を購入して、その株価が上がれば、その上がった分が利益になりますよね?
しかし信用取引の空売りを利用すれば、株価が下がることで利益を得ることができます。
逆に空売りをかけた状態で株価が上がってしまうと損をします。
信用取引のメリット
自己資金の3倍の取引をできる上に、株価が下がっても利益を出すことができます。
一般的に、自己資金30万円で28万円の株を購入すると、それで取引は終わってしまいますよね?
しかし信用取引を利用することで、この28万円の7・8割の金額分(196000~224000円)の取引を行うことができます。
株取引で180万円が順調に増えて
自分の力だけで取引するのは不安があったので、株の本を読んだり・セミナーに参加して、日足・週足・年足、ローソク足など基本的なことから、チャート分析をするようになりました。
信用取引で自己資金の2倍くらいの取引を繰り返した結果、648万円まで増やすことに成功しました。
2ヵ月で約468万増えたわけですが、そのうちの300万円は1週間で増えたのです。
自分の腕が良かったのではなく、市場全体の状況がよく、ほとんどの株価が上がっている状態でした。
とある投資顧問会社からの1本の電話
株価が気になる生活も2ヵ月経った頃、1本の電話が入ります。
なんだろう・・・と電話に出てみると
「○ーキ○ピ○ルですが・・・」
あ~、この前無料の何かに登録した投資顧問会社だと、会社名を聞いて思いました。
「今いくらくらいでやってます?」
「この銘柄がおすすめなので、買ってみてください、報酬は儲かった分の○○%でいいです」
ということで、勧められた銘柄を100万円分買ってみると、10%くらい値上がりして・利益確定しました。
その後も何回か電話がかかってきて、プラスになったりマイナスになったり・・・
株の信用取引で地獄が始まった!
1週間ほど○ーキ○ピ○ルから電話はありませんでしたが、突然電話がかかってきて「今すぐこの株を全力でかってください!」と。
「え、なになに!」
ちょっと興奮した私は、1200万円分の信用取引を行いました。
しかし!買ったその日のうちに100万円ほど損してしまい、元金が500万円ほどに。
その日の取引終了後、電話をかけてみると「これからですよ!」との返答が。
次の日も100万円、その次の日も・・・
とうとう670万円近くあったお金が200万円を切り、160万円ほどに(悲)・・・
そこで「なんて情報を教えてくれたんですか!」と電話をすると
「今忙しいんですよ、はいはい。」逆切れというか、逃げるように電話を切られましたw
今では笑い話にできますが、その時は相当なショックを受けました。
その後はズルズルと取引を続けましたが、冷静に取引できる状態ではなくなったため、
損を繰り返し、徐々に元金が減って100万円を切り、50万円位になったところで株の取引きを終了しました。
その後、ライブドアショックが起こる!
かなりショックな出来事でしたが、あのまま利益が大きくなり、3000万円ほどの資金をもったと仮定します。
しかし、その数か月後にライブドアショックが起こりました。
現物で購入していれば資金が0になるだけですが、株の信用買いをした人は大変です。
当時はTVでも損をした人がインタビューされており、3000万円ほどの自己資金で、信用取引を利用して、約1億円ほどライブドア株を所有してるようでした。
毎日1000万円づつ自己資金が減っているということで、4日目からはマイナス1000万円という状況になっていきます。
つまり借金です。
このライブドアショックで、多額の借金を抱えた人も多かったようです。
もしもあの時儲けていれば、私も同じような状況になっていた可能性も0ではありません。
今回の株で信用取引を利用して学んだこと
人生を知らない投資顧問会社の人の意見に任せてしまったことです。
自分で実践して損をしたのであれば、自己責任です。
しかしその判断を相手にゆだねてしまったわけです。
人生を左右する判断は相手にゆだねることなく・自分で決断する重要性を学びました。
最近、投資詐欺に騙された話が多すぎる件
知り合いから「これをやれば儲かる」というような話がきたり、電話がかかってくることもあります。
冷静に考えれば問題ないですが、儲かるという一言で理性が吹っ飛び、騙されてしまう人もいます。
「私にお金を預けてくれれば資金を倍にします!」
というように、基本的に誰かに大切なお金を預けるのは辞めましょう。
ただし、ウォーレンバフェットのように集めたお金を増やして・還元した投資家もいます。
それでもウォーレンバフェットのような投資家は少ないでしょう。
万が一投資をする場合は、最低限、損をしても生活に影響のない範囲で行えば問題ないと考えます。