コールセンターの時給は高いですが、離職率も高い理由を紹介していきます。
アルバイト情報誌を読んでみても、コールセンターの時給って高いですよね?
どうも、コールセンター歴3、4年のマネタヌですw
時給が高いバイトと言えば、家庭教師・塾講師・資格が必要なものが続き、その次にコールセンターなどが見つかります。
時給を見ると、ざっくり1000~1500円が相場です。
テクニカル的な知識が必要な場合だと、2000円近くまで上がることもありますし、獲得案件であれば、プラスでボーナスがつくこともあります。
ここでなぜコールセンターの時給が高いのか?という疑問に対して、コールセンターの営業と現場経験者の私の見解を含めて述べていきます。
コールセンター業務の仕組み
コールセンターの営業職は、会社を訪問してお仕事を取ってきます。
その依頼された仕事内容にあわせて、現場管理者と実際に電話を受けるオペレーターを揃えます。
もちろん、その会社の社員もいれば、派遣やアルバイトの方も大勢います。
だいたい管理する人が会社の社員で、そのほかの人達は派遣・アルバイトになります。
経験が長くなれば、派遣やアルバイトの人も管理者になって時給がアップしたり、正社員に昇格することもあります。
オペレーターが仕事につくまでの流れ
「おっ、時給がいいから応募してみよう!」と面接に行くと思いますが、募集している人数によって大抵の人は採用されます。
私がオペレーターとして派遣で仕事をした時には、コールセンター業務未経験の50代の男性もいました。
そのほか20代後半の女性、30代半ばの女性が9割いましたので、女性中心の職場となります。
ただし、パソコンのテクニカル的なコールセンターではほぼ男性でした。
私が派遣として入ったところは、研修がしっかりしており、3ヵ月の業務なのに1ヵ月近く研修を受けました。
そう考えると、派遣やアルバイトなのに、こんなにしっかり研修してくれるなんて、なんてお金がある会社なんだろう!と感じました。
たしか研修時の時給は800円でしたが、オペレーターの仕事に就くと時給は1200円というように、結構時給の良い職場でした。
研修の内容は?
最初の方は話し方や喋り方などから始まって、業務の内容を学び、それからロールプレイングを行います。
このロールプレイングがとても嫌でしたw
研修の指導者や、同じ業務を担当するメンバーと電話でロールプレイングを行い、他の人がその電話の内容を聞いてチェックするというものです。
「この喋り方はよかったね」、「この表現はこうしましょう」
などアドバイスを受けます。
このロールプレイングを終えたら、実際の業務に就いて・電話を取る流れとなります。
最近では、電話の前にパソコンがあって、データを見ながら話したり・入力するのが一般的ではないでしょうか?
コールセンター業務の内容
業務の内容ですが、大まかに受信と発信に分かれます。
受信(インバウンド)
個人的に受信の中で一番楽な業務が、通信販売等の受注です。
もちろん住所や氏名等を聞く必要がありますが、注文の受け付けなので、特に大きなトラブルは起こりません。
しかし、料金や支払いの問い合わせであったり、故障関連の受付となると大変です。
クレーム等の受け付けです。
いきなり客から怒鳴られることもあります。
わたしの知り合いのM氏ですが、とある故障受付のオペレーターとなり、毎日会社に行くのが憂鬱だったようです。この部署に就いてから3ヵ月後に退職しました。
発信(アウトバウンド)
リストを見て電話をかけるのですが、だいたいは何かの案内や契約獲得の業務になります。
電話を受ける側にとっては、セールスを受けるということです。
「セールス電話」になるので、こちらから電話をかけて怒るお客さんもいれば、話をしっかりきいてくれる方もいます。
ということで、精神的にめげるオペレーターも少なくありません。
ちなみに、契約関連の発信業務で、件数を多く獲得するとほめられます。
「よく頑張ったね~、みんなにも秘訣を教えてください」、褒められて終わりです。
しかも、まったく嬉しくありませんでしたw
ここで成果給が欲しいところですが、たぶん時給に含まれているんだと思います。
コールセンター業務は辛い?
ここまでで、担当する業務内容によっては精神的に辛くなっていきます。
お客さんが怒るだけであればいいのですが、その怒りが収まらず、1・2時間も電話が続くケースもありました。
プライベートであればガチャ切りすればいいのですが、仕事でやっているのです。
こういうときは、管理者に電話を代わってもらい、管理者が対応します。
しかも大きなミスがあると、大変な事態になってしまうこともあるので、管理者も大変だと思います。
私が営業職の時、現場を見ていたことがありますが、オペレーターを管理する担当者(SV)は、仕事が終わらずに帰れないケースも頻繁にありました。
そう考えると、オペレーターは働く時間が決まっているので、ましな方かもしれません。
ちなみに、発信業務の休憩中にみんな休憩室に集まるわけですが、やはり自然と愚痴が多くなってしまいます。
そして休憩時間が終わると、小声で「嫌だね~」と言って、現場に向かっていきますw
すべてのコールセンターがこうとは言いませんが、私の周りだけでも、10人近くコールセンターで働いている人がいました。
そして10人中9人は「辞めたい・・・」と言っていました。
評判のいいコールセンターってあるの?
多くの人は、職場環境が良くて、時給の高い職場を探しますよね?
もちろん会社によって良い口コミ・悪い口コミがあります。
だいたい、応募している仕事内容と時給を見ると分かります。
私の意見では、受信業務+時給が1300円以上で募集しているコールセンター会社を選ぶと、あまり外れがないと思います。
どの会社に行っても、しっかりとした研修があるはずです。
結論!コールセンターの時給は高い理由
コールセンターで働くメリットですが、時給が高い以外に、何曜日は何時から何時まで働くというようにシフトに融通が利く点です。
しかし現実は、精神的に辛い仕事だと感じている人が多い状況なので、「お金を稼がないといけない!」というモチベーション次第で勤める期間が変わってきます。
コールセンターでオペレーターを募集するときの時給は800円でもいいと思いますが、800円のままだと、辛い仕事なので辞めていく人が多いのでしょう。
そこで初めから時給を1000円以上に設定しておき、できるだけ長く働いてもらおうという意図があるのだと感じます。
よく引越しや土方など、体を使っている仕事よりも高い時給で「なんで?」と思ってる人もいますが、精神的にたいへんということで時給が高くなっているのでしょう。