おせちは作る?買う?料理の種類・数から予算を検討しましょう。
現在おせち料理は、お店や通販サイトで簡単に購入できますが、以前はもっぱら家庭で作られるものでした。
忙しい主婦の方が前夜までに作っておいて、お正月はゆっくりと過ごす風習がありました。
しかしおせち料理を作るのって、とても大変なので、作るのか買うのか迷いますよね?
下記では人気のおせち料理の意味と種類を紹介していますので、ご自身で作れるものは作り、残りは買うのもいいでしょう。
※大よそのおせち通販相場
・2~3人前家族:1万から1万5千円
・3~4人家族用で、1万5千~2万前後
・5~6人家族用で、3万~4万前後
※ご自身で作る場合
・数品のみ:5千円以内
・家族用の場合:5千~2万前後
おせち料理を食べる意味とは?
今ではお正月に食べるお祝いの料理として、ひとまとめにおせち料理と呼んでいます。おせち料理の起源は弥生時代までさかのぼるとも言われています。
古代の人々は、神様に豊作を感謝するためのお祝いとして、特別な料理を作っていました。
豊作を祝って神様に捧げられた料理のことを「節句(せっく)」と言います。
御節(おせち)の節(せち)は節日(せににち)のことです。節日は季節の代わり目のお祝いの日です。
時代の流れと共に、1年のはじめに一番大事な料理を食べる日として、元旦におせち料理を食べる慣習になったようです。
おせち料理で重箱を使う意味
おせち料理を重箱に詰めるのは、幸せを詰めるという意味があります。
市販のものでも2段、3段のものがたくさんありますが、4段で詰めるほうが縁起がいいと言えます。
完全な数字とされる三の上にもう一段重ねた数です。
おせち料理を重箱に詰めるとき、上から順に「一の重」「二の重」「三の重」と言いますが、
四段目は「四の重」とは呼ばず、「予の重」と呼ばれます。
四は死を連想させる不吉な数字だということで、四という数字が避けられています。
重箱におせち料理を詰めるときには、何段目にどんな料理を詰めるか決まっています。
・祝い肴とは黒豆、数の子、ごまめのようなお正月料理に欠かせないもの
・口取りは栗きんとんや蒲鉾など
・焼き物、煮物に関しては文字通りに焼いたもの、煮たもの
おせちは作る?買う?絶対に入れたい一品
おせち料理の数は20~30ほどあり、家庭で用意する方でもすべて手作りの方はごく少数です。
たいていの方は手作りと購入品を使っておせち料理にしています。
5種類ぐらい手作りをして、後はお店で購入される方が半数以上です。
おせち料理はたくさんありますが、その中でもこの3品があれば最低限のおせち料理になると言われているものとして、「祝い肴三種」があります。
関東と関西で異なりますが、
ここからは具体的なおせち料理とその意味です。
・伊達巻
江戸時代に長崎から伝わった「カステラ蒲鉾」が起源と言われています。
「伊達」がオシャレを意味する言葉だったため、華やかなおせち料理の定番になりました。
昔は書物を巻いた状態にしていたので、学問や文化を意味し、学問成就の意味合いがあると言われています。
・かまぼこ
紅白の色合いでおめでたさを表現しています。飾り切りで鶴や松を作る場合もあります。
赤が魔除け、白は神聖の意味を含むと言われています。
・栗きんとん
漢字では金団と書きます。鮮やかな黄色が金を思わせることもあり、
金運を呼ぶ縁起のいい食べ物とされています。
・数の子
数の子はニシンの卵です。
二親(ニシン)から多くの子供が生まれるという語呂合わせから、子孫繁栄を願うと言われています。
・田作り
片口鰯を使った料理です。小さくても御頭付きでおめでたいという意味があります。
昔は小魚を畑の肥料に使っていたため、五穀豊穣を願う意味がこめられています。
・海老
海老にはついている長い髭と、腰が曲がっていることで、海老のように長く生きるようにという意味がこめられています。
・れんこん
れんこんにはたくさんの穴が空いています。穴が空いていて穴から先が見えることから、
先見性を発揮して一年の幸せを祈る意味があります。
れんこんは根が多い植物なので、多産を祈るとも言われています。
・黒豆
黒豆には邪気を払う力があると言われています。
まめに働く、まめに勉強するように、という語呂合わせから、丈夫に勤勉出来るようにという願いがこめられています。
・昆布(昆布巻き)
こぶが喜ぶにつながって縁起がいいとされています。また、こぶを「子生」と呼んで多産を願う意味もこめられています。
・鰤
ブリは成長と共に姿を変える出世魚です。立身出世を願う料理とされています。
・鯛
タイはおめでたいという語呂合わせで、おせち料理によく使われています。
・たたき牛蒡(ごぼう)
関西の祝い肴三種の一つ。ごぼうは地中深く根を張っているので、家の基礎がしっかりするように願う意味があります。
また、豊作のときに飛んでくる端鳥に姿が似ていることから、豊作を願う意味もあります。
・きんぴら
江戸時代の浄瑠璃の一つ、「金平浄瑠璃」の中の登場人物である坂田金平に由来しています。
ごぼうの歯ごたえや精力がつくところが、坂田金平につながると言われています。
・たけのこ
たけのこの成長はとても早いので、繁栄の象徴として使われています。
・こんにゃく
薄く切ったこんにゃくに縦に切り目を入れ、片端を通した手綱こんにゃくとして使われます。
乗馬するときに手綱をしめるように、心を引き締めるという意味があります。結び目があることに注目して、縁を結ぶという意味としても使われているようです。
・里芋
里芋は親株からわかれた種芋を植えて、小さな芋から育てられます。
親芋がたくさんの小さな芋になり、そこからまた大きな芋に育っていくことから、子孫繁栄を願う意味があります。
・紅白なます
赤の邪気払いと白の清浄でおめでたい食べ物です。生の魚介と大根、ニンジンで作られる料理です。
生の魚介を酢で料理することから、なますの名前がつきました。現在では生の魚介の代わりに干し柿や昆布が使われることもあります。
・お雑煮
室町時代から新年のお祝いに食べられていると言われています。
当時の武士の家では、酒の肴としていちばん先に振る舞われていました。お雑煮に入っているお餅は庶民にとっては手の届かない高級食材だったのです。
今では誰でも手に入る食材ですが、高級な食材として扱われた名残としてお正月のお祝いに使われています。
おせちは作る?買う?まとめ
上記のおせちの種類を見ると、さすがに全部作るのは難しいですよね?
おせち料理は探せば40種類ほどあると言われています。その中でも「祝い肴三種」は欠かせない料理です。
そこで、数品手作りにして、残りを通販などで購入した方がよさそうです。
以前はご自身で作る方が、買うよりも安く済みましたが、最近では材料費が値上がりしているので、ほとんどおせち通販サイトで購入した方が安く済みます。
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