がん保険はいらない?ロボット手術の保険適用で費用が10万円になる?
「未来世紀ジパング」を見たら、がん治療が大きく変化していました。
ダビンチ製のロボットが、がんの手術で活躍していただけでなく・200万円以上かかる費用も、10万円ほどで受けれるように。
その結果、がん保険がいらない人も増えると思うので、紹介していきます。
この記事の目次
がんの手術費用が200万から10万円に
これまで、がんの手術と言えば、200~300万円以上かかるのが当たり前でした。
もちろん、ロボットを使用しても、同じような金額がかかりました。
しかし、2018年4月からロボット支援手術が保険適用になったのです。
適応される手術の拡大
前立腺がん、腎がんの2つから
胃がん、食道がん、直腸がん、肺がん
縦隔腫瘍 膀胱がん 子宮体がん
が追加されて、全9種類になりました。
公的保険の適用条件
今回ダビンチのがん手術が保険適用になったのは、
科学的に今までの治療よりも優秀であること
=出血は少ないし、患者の体負担が少ない⇒効果が大きい
という理由が大きかったようです。
60歳年収500万の場合
自己負担200万円から、保険の適用で3割の60万に⇒実質負担が10万円
この60万円が10万円になる仕組みですが、高額療養費制度です。
高額療養費制度とは、病院で支払った金額が一定の金額を超えた場合、超えた分が戻ってくる制度です。
※年収によって金額は異なります。
関連記事⇒その保険は必要?いらない?選ぶ基準を公的保障を踏まえて解説
ダビンチとは?患者のメリットが凄い
ここで、「ダビンチを使った手術は安全なの?」と思いますが、人の手よりもメリットが大きいようです。
米・インテュイティブサージカル社製の手術支援ロボット「ダビンチ」は、元々は軍事用に開発されたもので、傷ついた兵士を、遠隔で治療するものでした。
人が手術するよりも患者へのダメージが少なく・より細かい手術が可能となります。
※出血量も少なく済む
執刀する医師は、3Dで映像が映し出されたモニターを見ながら、手元の操縦かんで遠隔操作を行います。
開胸手術⇒約5時間
ダビンチ⇒約40分
このように、手術時間をかなり短縮できるメリットもあります。
ダビンチを使ったがん手術、去年の4倍以上に
保険の適用が拡大されたことで、ダビンチを使ったがん手術の需要は伸びています。
病院側には現段階でマイナス
患者からみれば、費用は安く済みますが、病院側からみると、コスト的に割に合わないようです。
ダビンチ、1台3億円
メンテナンス費用、年間1000万円
このように、1台の価格も高く・メンテナンス費用も高額です。
高額な理由は、ダビンチが特許を独占しており、手術支援ロボットのほとんどの特許をもっているそうです
しかし近年、特許が切れ始めているので、日本の企業も、手術支援ロボットの開発に取り組み始めています。
普及すればコストダウンになり、がん治療が、より手軽に受けられる時代になりそうです。
放射線治療も保険適用で格安に
放射線治療といえば、300万円以上かかるのが一般的です。
そのため、がん保険に入っている人もいるでしょう。
放射線治療のメリットは、何と言っても、入院なし&切らないで済む点です。
千葉県放射医学総合研究所病院
一般的にはX線を放射してがん細胞を殺しますが、体内のがんに届くまでに弱くなってしまいます。
こちらの施設では、重粒子線を使用しています。
重粒子線:体内のがんに届いたときに、最大の力を発揮する
=照射する回数も少なくて済む
=通院だけでがんを完治できる
2018年4月から、前立腺がんなどにも保険の適用が広がっています。
その結果、保険対象の手術であれば、300万円が約10万円で受けられます。
重粒子線の治療施設
世界10か所のうち、5か所が日本
群馬 千葉 神奈川 兵庫 佐賀
保険が使える粒子線治療
粒子線治療には、重粒子線と陽子線があります。
小児がん 頭顎部がん、骨軟部主要、前立せんがん
※小児がんは陽子線のみ
手術で取り切れない場所、合併症で手術ができない患者が粒子線治療を行います。
重粒子線装置ですが、世界で東芝・日立の2社が独占しています。
まとめ
すべてのがん治療に保険が適用されるわけではありませんが、主要な手術に関しては、保険で賄えそうです。
ただし、ダヴィンチのある病院はまだまだ限られています。
一方でがんの症状が深刻な場合、放射線を利用するケースもあると思います。
その場合は費用が高いので、保険に附帯されている先進医療などをつけておくと安心です。
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